こんにちは、デジタルボーイです。当社で実際に行っている競合サイトの分析例についてキーワード「山口市 リフォーム」を例にとって、見ていこうと思います。
本記事の結論
サイトの特徴
地方のリフォーム業者のホームページは、デザインが大きく二極化している傾向があります。1つは、現代的でシンプル、見やすいデザインで、ユーザーに安心感を与える優しいデザイン。こういったサイトは、スマートフォンからのアクセスにも対応し、画像や動画を活用して施工事例やビフォー・アフターを効果的に伝えています。
一方は、けっこう古いデザインのまま更新されていない、ごちゃごちゃしたサイトでした。こういったサイトは、訪問者が必要な情報にたどり着くまでに時間がかかり、結果的に信頼感を損なう可能性が大です!。リフォーム業界では、お客さんからはサイトのデザインそのものが業者のリフォームのセンスにつながるので、時代に合ったデザインへの見直しが重要です。
最近の業界の特徴
リフォーム業界では、工務店だけでなくガス会社、電気設備業者、水回り専門業者といった他業種が積極的に参入しています。この結果、業界内での競争が激化しており、各業者が自社の強みをどのように発信するかが重要になっています。しかし、サイト構成やSEO対策が十分でないケースが多く、オンラインでの集客に課題を抱える業者も少なくありません。逆に言えば、他社がSEO対策が行き届いていない今、しっかりとSEO対策をすることで成果は上げやすいですね!
加えて、高齢者向けのバリアフリーリフォームや、店舗向けのデザインリフォームなど、特定の分野に特化することで成功している事例も見られます。専門性をアピールすることで、その分野に関心を持つ顧客からの信頼を得やすくなり、結果的に競争力を高めることができます。業界全体として、ウェブを活用した効果的なマーケティングが求められる時代になっています。
売り上げを伸ばすポイント
リフォーム業者が売り上げを伸ばすためには、価格だけではなく、デザインや機能性、利便性といった点で自社の強みをしっかりとPRすることが重要です。リフォーム業界では、具体的な価格や施工内容がわかりにくいと感じる顧客が多いため、施工価格の例や参考になる料金表を、写真やビフォー・アフターの画像とともに分かりやすく提示することが効果的です。
また、顧客にとって使いやすい予約フォームや、気軽に問い合わせができるチャット機能を導入することで、相談のハードルを下げることも売り上げ向上につながります。さらに、地域密着型の特性を活かし、地元での施工事例や口コミを積極的に紹介することで、顧客の安心感を高めることができます。オンラインとオフラインの両方で信頼を築くことが、リフォーム業者にとっての成長の鍵となります。
まずは、今回の分析結果の結論を以下にまとめます。時間のない方は、こちらだけでもぜひお読みください。
データから見た、リフォーム業者向けSEOのポイント!(結論抜粋)
ホームページ作成時のアドバイス
「山口市 リフォーム」の検索結果分析から、上位サイトにはいくつかの特徴が見られます。まず、ポータルサイトが23%を占めていることから、個別の業者がポータルサイトに情報を掲載することで集客効果を高めることも有効な戦略です。ただし、自社サイトで直接的な信頼を築くためには、ユーザーのニーズに合った情報をきちんと整理して提供することが重要です。
ページ数は平均で10,036ページと非常に多いですが、中央値が539ページと少なめであり、ページ数そのものが順位に大きく影響しているわけではありません(r=0.13)。ページ数を増やすことよりも、訪問者が求める具体的な情報を分かりやすく提供することを優先しましょう。
SEO対策の注意点
ページの表示速度が平均32.2点と低く、順位との相関もほぼゼロ(r=0.07)ですが、ユーザー体験を向上させるために表示速度の最適化は重要です。特にモバイルユーザーが多いことが想定されるため、スマホでの読み込み速度を改善する取り組みが必要です。
ページ文字数や画像数は順位との負の相関が見られます。これは、文字数や画像数をただ増やすだけではなく、適切な量と質で情報を提供することが求められていることを示しています。また、「山口市」といった地名キーワードをタイトルやヘッダー、メタディスクリプションに適切に配置することがSEOにおいて重要ですが、過剰に盛り込む必要はありません。特に、コンテンツ内でのキーワード使用回数は平均5回、中央値2回程度が適切なバランスであると考えられます。
総合的なアドバイス
検索上位を目指すには、まず訪問者にとっての使いやすさを優先することが重要です。スマホ対応の実施率が87%と高いことからも、モバイルユーザーを意識したレスポンシブデザインや簡単なナビゲーションを実現することが必要です。また、ページ数や文字数を増やすことよりも、顧客が求める具体的な情報を分かりやすく整理し、写真や動画を使って信頼感を高めることがポイントです。
さらに、ローカルキーワード「山口市」を効果的に活用し、地域密着型の内容を充実させることで、ターゲットとなる顧客層にアプローチしやすくなります。最後に、表示速度やスマホ対応、適切なキーワード配置といった基本的なSEO対策を徹底し、ポータルサイトや他業者との差別化を図ることが、競争の激しい市場で成功する鍵です。
データ集計結果
データの分析結果の抜粋です。
- ポータルサイトの割合・・・上位30サイト中、23%の7件
- ページ数・・・平均は10036.2ページ、中央値は539.0ページ、ページ数と順位の相関係数はr=0.13
- 表示速度・・・100点満点中、平均は32.2点、中央値は31.0点、ページ数と順位の相関係数はr=0.07
- ページ文字数・・・平均は1669.5、中央値は1259.0、文字数と順位の相関係数はr=-0.34
- 画像数・・・平均は33.4枚、中央値は10.0枚、画像数と順位の相関係数はr=-0.09
- 内部リンク数・・・平均36.2、中央値は25.0、内部リンクと順位の相関係数はr=0.02
- 外部リンク数・・・平均12.8、中央値は2.0、外部リンクと順位の相関係数はr=-0.02
- スマホ対応・・・スマホ対応サイトが20件(87.0)%、非スマホ対応のサイトが3件(13.0)%
- タイトルに入っているキーワード・・・「山口市」の数の割合はキーワードの数が0個のサイトが8件(34.8)%、1個のサイトが15件(65.2)%
- メタディスクリプションに入っているキーワード・・・「山口市」の割合はキーワードの数が0個のサイトが14件(60.9)%、1個のサイトが7件(30.4)%、2個のサイトが2件(8.7)%
- コンテンツ内のキーワード・・・「山口市」の数は平均は5.0回、中央値は2.0回、ページ数と順位の相関係数はr=-0.41
- ヘッダー1-6に入っているキーワード・・・「山口市」の割合はキーワードの数が0個のサイトが14件(60.9)%、1個のサイトが7件(30.4)%、2個のサイトが2件(8.7)%
調査方法
以下は、今回の分析に用いるデータの取得方法です。
- 調査対象キーワード:「山口市 + リフォーム」
- データ収集方法:
- GoogleカスタムサーチAPI(公式ページ)により対象キーワードで上位30位のページURLを取得
- ページスピードについてはPageSpeedInsightsの結果データをAPIで取得。
- その他のページ内のSEO指標はページデータをPythonプログラミングにより分析。
「山口市 + リフォーム」で上位サイトの特徴を調べてみた!
今回は山口市を例にリフォームの検索上位30サイトの特徴をデータに基づいて調査し、リフォームがとるべきSEO対策を解説したいと思います。
キーワード「山口市 + リフォーム」の上位30サイト
上位30サイトは次のとおりです。
30サイト中のポータルサイトの割合
上記30サイトの内、紹介サイトや業界協会サイトや自治体などのポータル系サイトの割合は次の通りです。

30サイト中、ポータルサイトの割合は23%の7件でした。これらサイトは今回のリフォームの個別サイトの直接の競合とは見なさないため、分析から除外し、以降は23件のデータで分析したいと思います。
分析1:上位サイトはどれくらいのページを制作している?
以下にポータルサイトをのぞいた23サイトのページ数のグラフを掲載します。

結論(データから見えること)
100ページ未満の小規模サイトは5サイト、100ページの中大規模サイトは18サイトであり、小規模サイトサイトが21.7%を占めていました。また、平均は10036.2ページ、中央値は539.0ページ、ページ数と順位の相関係数はr=0.13でした。
分析2:上位サイトの該当ページの表示速度はどれくらい?
以下は23サイトの該当ページのページスピードのグラフです。値は0〜100までを取り、100に近いほど「良い」という指標になります。なお、ページスピードについては、Googleが提供するWEBサイトのスピードを検査するための無料ツールであるPageSpeedInsightsをAPI接続し、取得しました(PageSpeedInsights公式ページへ)

また、ページスピードの結果を0-49を「低い」、50-89を「普通」、90-100を「高い」と区分けした場合の割合は以下となります。

結論(データから見えること)
該当ページのページスピードについては、100点満点中、平均は32.2点、中央値は31.0点、ページ数と順位の相関係数はr=0.07でした。また、「0-49:低い」サイトが18件(78.3%)、「50-89:普通」サイトが4件(17.4%)、「90-100:高い」サイトが0件(0.0%)でした。
分析3:該当ページの文字数はどれくらい?
以下は23サイトの該当ページの文字数のグラフです。

結論(データから見えること)
該当ページの文字数については、1000文字未満のページは10サイト(43.5%)、1000文字以上のページは13サイト(56.5%)でした。また、平均は1669.5文字、中央値は1259.0文字、文字数と順位の相関係数はr=-0.34でした。
分析4:画像数はどれくらい?
以下は、23サイトの該当ページの画像数のグラフです。

結論(データから見えること)
該当ページの画像が10個未満のページは11サイト(47.8%)、10以上のページは12サイト(52.2%)でした。また、平均は33.4枚、中央値は10.0枚、画像数と順位の相関係数はr=-0.09でした。
分析5:内部リンク・外部リンクの数はどれくらい?
以下は23サイトの該当ページの内部リンクの数のグラフです。

続いて、該当ページの外部リンクの数です。

結論(データから見えること)
- 内部リンクについては・・・10個未満のページは7サイト(30.4%)、10以上のページは16サイト(69.6%)でした。また、平均は36.2、中央値は25.0、内部リンクと順位の相関係数はr=0.02でした。
- 外部リンクについては・・・平均は12.8、中央値は2.0、外部リンクと順位の相関係数はr=-0.02でした。
分析6:スマホ対応サイトはどれくらい?
以下は23サイトのスマホ対応状況です。

結論(データから見えること)
また、スマホ対応サイトが3件(13.0)%、非スマホ対応のサイトが20件(87.0)%でした。
分析7:キーワードの数はどれくらい?
以下は23サイトの該当ページのタイトルへのキーワード「山口市」が入っている個数の割合です。

続いて、該当ページのメタネームディスクリプションに入っているキーワードの数です。

続いて、該当ページ内のキーワード「山口市」の出現回数の分布です。

続いて、該当ページの見出しであるH1〜H6に入っているキーワード「山口市」の数です。

結論(データから見えること)
- タイトル中のキーワード「山口市」の出現回数については、キーワードの数が0個のサイトが8件(34.8)%、1個のサイトが15件(65.2)%でした。
- メタネームディスクリプションの中のキーワード「山口市」の出現回数については、キーワードの数が0個のサイトが14件(60.9)%、1個のサイトが7件(30.4)%、2個のサイトが2件(8.7)%でした。
- ページ中のキーワード「山口市」の出現回数については、また、平均は5.0文字、中央値は2.0文字、ページ数と順位の相関係数はr=-0.41でした。
- ヘッダー(H2〜H6)の中のキーワード「山口市」の出現回数については、キーワードの数が0個のサイトが14件(60.9)%、1個のサイトが7件(30.4)%、2個のサイトが2件(8.7)%でした。
まとめ
以上、リフォームにおけるSEO対策について、山口市を例にデータ分析の結果からポイントを見てきました。ぜひ、ここで紹介したデータをもとに、SEOについて取り組んでみてください。
工務店SEOについては以下にまとめてあるので、参考にししてください。
