こんにちは、デジタルボーイです。普段はデータサイエンスとコンサルをしています。今回はデータに基づいて、福岡県と福岡市はどんな地域なのかを統計データからひも解いて見たいと思います!
福岡県の人口データから見た特徴
まずは、福岡県の人口を他県と比較してみましょう。
県 | 総人口 (万人) | 人口密度 (人/km2) | rank |
---|---|---|---|
北海道 | 522 | 67 | 8 |
青森県 | 124 | 128 | 31 |
岩手県 | 121 | 79 | 32 |
宮城県 | 230 | 316 | 14 |
秋田県 | 96 | 82 | 38 |
山形県 | 107 | 115 | 36 |
福島県 | 183 | 133 | 21 |
茨城県 | 287 | 470 | 11 |
栃木県 | 193 | 302 | 19 |
群馬県 | 194 | 305 | 18 |
埼玉県 | 734 | 1,934 | 5 |
千葉県 | 628 | 1,219 | 6 |
東京都 | 1,405 | 6,403 | 1 |
神奈川県 | 924 | 3,823 | 2 |
新潟県 | 220 | 175 | 15 |
富山県 | 103 | 244 | 37 |
石川県 | 113 | 271 | 33 |
福井県 | 77 | 183 | 43 |
山梨県 | 81 | 181 | 42 |
長野県 | 205 | 151 | 16 |
岐阜県 | 198 | 186 | 17 |
静岡県 | 363 | 467 | 10 |
愛知県 | 754 | 1,458 | 4 |
三重県 | 177 | 307 | 22 |
県 | 総人口 (万人) | 人口密度 (人/km2) | rank |
---|---|---|---|
滋賀県 | 141 | 352 | 26 |
京都府 | 258 | 559 | 13 |
大阪府 | 884 | 4,638 | 3 |
兵庫県 | 547 | 651 | 7 |
奈良県 | 132 | 359 | 29 |
和歌山県 | 92 | 195 | 40 |
鳥取県 | 55 | 158 | 47 |
島根県 | 67 | 100 | 46 |
岡山県 | 189 | 265 | 20 |
広島県 | 280 | 330 | 12 |
山口県 | 134 | 220 | 27 |
徳島県 | 72 | 174 | 44 |
香川県 | 95 | 506 | 39 |
愛媛県 | 133 | 235 | 28 |
高知県 | 69 | 97 | 45 |
福岡県 | 514 | 1,030 | 9 |
佐賀県 | 81 | 333 | 41 |
長崎県 | 131 | 318 | 30 |
熊本県 | 174 | 235 | 23 |
大分県 | 112 | 177 | 34 |
宮崎県 | 107 | 138 | 35 |
鹿児島県 | 159 | 173 | 24 |
沖縄県 | 147 | 643 | 25 |
2020年の国勢調査では、福岡県の人口は513万人でした。これは全体の9番目の人口であり、有数の大都市といえます!
さらに、都道府県データ(2020年国勢調査)の内、福岡県が上位10位にランクインしたデータを抽出しました。
指標 | 値 | ランク |
---|---|---|
I.卸売業,小売業_人_人口比 | 8.7 | 4 |
うち単独世帯_世帯_世帯比 | 40.6 | 4 |
産業3部門第3次産業就業者の割合_% | 77.7 | 5 |
従業地・通学地による人口通学者_人_人口比 | 12.8 | 6 |
G.情報通信業_人_人口比 | 1.5 | 6 |
H.運輸業,郵便業_人_人口比 | 3.1 | 6 |
D.販売従事者_人_人口比 | 6.9 | 6 |
人口構成比[年齢別](男)15歳未満_% | 14.0 | 7 |
5年間の人口増減率_% | 0.7 | 7 |
人口構成比[年齢別](女)15歳未満_% | 12.1 | 7 |
人口構成比[年齢別](男女「総数」)15歳未満_% | 13.0 | 8 |
J.金融業,保険業_人_人口比 | 1.2 | 8 |
K.不動産業,物品賃貸業_人_人口比 | 1.2 | 8 |
R.サービス業(他に分類されないもの)_人_人口比 | 3.8 | 8 |
C.事務従事者_人_人口比 | 10.3 | 9 |
上のデータから、次のように若い人が多い傾向が見て取れました!
- 単独世帯(一人暮らし)が高い
- 通学者が多い
- 15歳未満の比率が高い
- 人口増加率が高い
また、職業では次のような就業が多いようです。
- 情報通信
- 運輸業
- 販売員
- 金融保険関連
- 不動産業
- サービス業
- 事務関連
福岡県の人口データの分析については次のページに詳しく書いてあるので参考にしてください。


福岡県の産業の特徴は?
続いて、福岡県の産業についてもみていきましょう。
次は、全国平均と福岡の産業別付加価値額の県内構成比データです。付加価値額はGDPに近い数値であり、「稼ぐ力」と思ってもらっていいです。


産業 | 全国 | 福岡県 | gap |
---|---|---|---|
AB_農林漁業 | 0.4% | 0.2% | -0.2 |
C_鉱業,採石業,砂利採取業 | 0.1% | 0.0% | -0.1 |
D_建設業 | 7.0% | 9.6% | +2.6 |
E_製造業 | 16.4% | 13.9% | -2.5 |
F_電気・ガス・熱供給・水道業 | 1.1% | 1.6% | +0.5 |
G_情報通信業 | 6.0% | 4.6% | -1.4 |
H_運輸業,郵便業 | 3.8% | 5.4% | +1.6 |
I_卸売業,小売業 | 16.2% | 21.2% | +5.0 |
J_金融業,保険業 | 5.4% | 5.6% | +0.2 |
K_不動産業,物品賃貸業 | 3.6% | 4.2% | +0.6 |
L_学術研究,専門・技術サービス業 | 6.6% | 4.7% | -1.9 |
M_宿泊業,飲食サービス業 | 2.0% | 2.6% | +0.6 |
N_生活関連サービス業,娯楽業 | 1.5% | 1.8% | +0.3 |
O_教育,学習支援業 | 2.1% | 2.7% | +0.6 |
P_医療,福祉 | 21.6% | 14.2% | -7.4 |
Q_複合サービス事業 | 0.7% | 0.8% | +0.1 |
R_サービス業(他に分類されないもの) | 5.5% | 6.8% | +1.3 |
全国とのギャップが絶対値で2以上の産業に色をつけています。
福岡県の産業の特徴としては次のことが言えそうです。
全国より比率の高い産業は
- 建設業
- 卸売業・小売業
全国より比率の低い産業は
- 製造業
- 医療、福祉業
福岡県は商業の県だと言えそうです。福岡県の産業の特徴に関するデータ分析は以下に詳しく書いてあるので、よかったらみてくださいね!


福岡市の人口における特徴は?
続いて福岡市の人口データから特徴を見ていきましょう。
次は、全国の市区町村における人口と人口密度のデータで上位20位までのデータです。
市区町村名 | 総人口 | 人口密度_人/km2 |
---|---|---|
横浜市 | 3777491 | 8630.1 |
大阪市 | 2752412 | 12215.6 |
名古屋市 | 2332176 | 7143.0 |
札幌市 | 1973395 | 1760.0 |
福岡市 | 1,612,392 | 4694.6 |
川崎市 | 1538262 | 10756.3 |
神戸市 | 1525152 | 2738.1 |
京都市 | 1463723 | 1768.1 |
さいたま市 | 1324025 | 6089.4 |
広島市 | 1200754 | 1324.3 |
仙台市 | 1096704 | 1394.7 |
千葉市 | 974951 | 3587.3 |
世田谷区 | 943664 | 16256.1 |
北九州市 | 939029 | 1909.8 |
堺市 | 826161 | 5514.0 |
浜松市 | 790718 | 507.5 |
新潟市 | 789275 | 1086.8 |
練馬区 | 752608 | 15653.2 |
大田区 | 748081 | 12093.1 |
熊本市 | 738865 | 1893.0 |
2020年の国勢調査では、福岡市の人口は161万人でした。これは全国で5番目に多い人口であり、日本でも有数の大都市といえますね!
続いて、福岡市が他の政令都市よりも数値の高い指標を見ていきましょう。次は、全国の20ある政令都市に絞った、福岡市が上位3位にランクインしたデータを抽出しました。
指標 | データ | rank |
---|---|---|
5年間の人口増減数_人 | 73,711 | 1 |
5年間の人口増減率_% | 4 | 1 |
人口構成比[年齢別](男女「総数」)15~64歳_% | 65 | 2 |
人口構成比[年齢別](男)15歳未満_% | 13 | 3 |
人口構成比[年齢別](男)15~64歳_% | 67 | 2 |
人口構成比[年齢別](女)15~64歳_% | 63 | 2 |
男女総数労働力率_% | 66 | 2 |
男労働力率_% | 75 | 2 |
女労働力率_% | 59 | 2 |
産業大分類別就業者数B.漁業_人 | 496 | 3 |
産業大分類別就業者数F.電気・ガス・熱供給・水道業_人 | 6,004 | 3 |
産業3部門第3次産業就業者の割合_% | 86 | 1 |
従業地・通学地による人口昼夜間人口比率_% | 109 | 3 |
うち単独世帯_世帯_世帯比 | 51 | 2 |
産業大分類別就業者数F.電気・ガス・熱供給・水道業_人_人口比 | 0 | 3 |
産業大分類別就業者数I.卸売業,小売業_人_人口比 | 10 | 1 |
産業大分類別就業者数J.金融業,保険業_人_人口比 | 1 | 3 |
産業大分類別就業者数K.不動産業,物品賃貸業_人_人口比 | 1 | 2 |
産業大分類別就業者数M.宿泊業,飲食サービス業_人_人口比 | 3 | 3 |
産業大分類別就業者数N.生活関連サービス業,娯楽業_人_人口比 | 2 | 3 |
産業大分類別就業者数R.サービス業(他に分類されないもの)_人_人口比 | 4 | 2 |
職業大分類別就業者数A.管理的職業従事者_人_人口比 | 1 | 1 |
職業大分類別就業者数D.販売従事者_人_人口比 | 8 | 1 |
従業地・通学地による人口通勤者_人_人口比 | 49 | 2 |
上のデータから、次のような傾向が見て取れました!
- 人口増が高い
- 若い世代や労働人口が高い
- 昼間人口が多い
- 通勤者が多い
- 漁業が多い
- インフラ関連が多い
- サービス業が多い
- 卸・小売従事者が多い
- 金融関連従事者が多い
- 不動産関連従事者が多い
- 宿泊、飲食関連従事者が多い
- 生活、娯楽関連従事者が多い


ふくおかの人は何にお金を使っている?
続いて、福岡市の家計支出データから、何にお金を使っているのか深掘りしてみましょう。
以下は、福岡市の支出構成比を全国平均と比較したグラフと数表です。


支出項目 | 全国 | 福岡市 |
---|---|---|
食料 | 31.1% | 30.5% |
住居 | 8.7% | 10.8% |
光熱・水道 | 8.6% | 6.9% |
家具・家事用品 | 4.3% | 3.9% |
被服及び履物 | 3.4% | 4.4% |
保健医療 | 5.2% | 5.0% |
交通・通信 | 15.2% | 13.9% |
教育 | 2.9% | 3.2% |
教養娯楽 | 11.3% | 11.2% |
諸雑費 | 9.3% | 10.2% |
福岡市の支出構成比を全国平均と比較すると、いくつかの特徴が見られました。
まず、住居費の割合(10.8%)が全国平均(8.7%)より高いことが際立っています。福岡市は都市部であるため、賃貸住宅や持ち家の費用が全国平均よりも高い傾向にある可能性があります。一方、光熱・水道費(6.9%)は全国平均(8.6%)よりも低いことが特徴です。これは、福岡市の温暖な気候が冷暖房費の抑制に寄与している可能性があります。
また、被服及び履物(4.4%)の割合は全国平均(3.4%)より高いことから、福岡市では衣服やファッションへの支出がやや多いことが示唆されます。これは都市生活者特有の消費傾向かもしれません。さらに、交通・通信費(13.9%)は全国平均(15.2%)を下回っていることも興味深い点です。福岡市はコンパクトな都市で公共交通機関が発達しているため、自家用車にかかる費用が低い可能性があります。一方で、諸雑費(10.2%)が全国平均(9.3%)より高いことから、その他の雑多な支出がやや多い傾向が見られます。これは都市部ならではのライフスタイルや消費行動に関連している可能性があります。
全体として、福岡市の支出構成比は都市特有の特徴が反映されており、住居費や被服費が高い一方、光熱費や交通費が抑えられているバランスが見て取れます。このような支出傾向は、福岡市の都市環境や住民の生活スタイルを反映していると考えられます。
福岡の人たちの消費については以下にまとめてあります。参考にしてください。


全国や福岡県と比較した、福岡市の企業の種類の特徴は?
次は、A~Rの産業における企業数の構成比を全国、福岡県、福岡市で計算し、比較したデータです。


業種 | 全国 | 福岡県 | 福岡市 | 全国gap | 県内gap |
---|---|---|---|---|---|
A農業,林業 | 1.47% | 0.89% | 0.1% | -1.37 | -0.79 |
B漁業 | 0.1% | 0.03% | 0.02% | -0.08 | -0.01 |
C鉱業,採石業,砂利採取業 | 0.03% | 0.02% | 0.01% | -0.02 | -0.01 |
D建設業 | 10.68% | 11.17% | 8.34% | -2.34 | -2.84 |
E製造業 | 4.33% | 2.92% | 1.89% | -2.44 | -1.03 |
F電気・ガス・熱供給・水道業 | 0.6% | 0.43% | 0.26% | -0.34 | -0.17 |
G情報通信業 | 4.28% | 3.31% | 5.16% | +0.88 | +1.85 |
H運輸業,郵便業 | 2.19% | 2.19% | 1.24% | -0.96 | -0.95 |
I卸売業,小売業 | 17.3% | 20.51% | 21.72% | +4.41 | +1.21 |
J金融業,保険業 | 1.67% | 1.62% | 1.96% | +0.28 | +0.34 |
K不動産業,物品賃貸業 | 13.51% | 12.84% | 14.25% | +0.74 | +1.41 |
L学術研究,専門・技術サービス業 | 9.56% | 9.15% | 11.75% | +2.2 | +2.61 |
M宿泊業,飲食サービス業 | 7.26% | 8.22% | 8.98% | +1.72 | +0.77 |
N生活関連サービス業,娯楽業 | 5.3% | 5.72% | 5.65% | +0.35 | -0.07 |
O教育,学習支援業 | 3.21% | 3.04% | 3.24% | +0.03 | +0.2 |
P医療,福祉 | 7.49% | 8.49% | 6.85% | -0.64 | -1.64 |
Q複合サービス事業 | 0.09% | 0.06% | 0.02% | -0.08 | -0.04 |
Rサービス業(他に分類されないもの) | 10.93% | 9.41% | 8.58% | -2.35 | -0.84 |
全国とのギャップ、福岡県とのギャップがそれぞれ絶対値で2以上の産業に色をつけています。
全国から見た、福岡市の産業の特徴
全国の企業数構成比とギャップの大きな産業は以下の通り。
全国より比率の高い産業は
- 卸売・小売
全国より比率の低い産業は
- 建設業
- 製造業
- サービス業
福岡県から見た、福岡市の産業の特徴
また、福岡県の産業構成比とギャップの大きな産業は以下の通り。
県より比率の高い産業は
- 学術研究
県より比率の低い産業は
- 建設業
福岡市の企業の特徴は次にも詳しく開設しています。みてみてくださいね。


福岡市の産業別付加価値額と全国とのギャップ
続いて、福岡市の産業別付加価値を見てみましょう。次は、A~Rの産業におけるそれぞれの付加価値額(稼ぐ力)について、構成比を全国、福岡県、福岡市で計算し、比較したデータです。ちなみに、付加価値額はGDPに近い数値であり、「稼ぐ力」と思ってもらっていいです。


産業 | 全国 | 福岡県 | 福岡市 | 全国gap | 県内gap |
---|---|---|---|---|---|
AB_農林漁業% | 0.4% | 0.2% | 0.0% | -0.4% | -0.2% |
C_鉱業,採石業,砂利採取業% | 0.1% | 0.0% | 0.0% | -0.1% | 0.0% |
D_建設業% | 7.0% | 9.6% | 10.4% | +3.4% | +0.8% |
E_製造業% | 16.4% | 13.9% | 3.0% | -13.4% | -10.9% |
F_電気・ガス・熱供給・水道業% | 1.1% | 1.6% | 2.1% | +1.0% | +0.5% |
G_情報通信業% | 6.0% | 4.6% | 9.1% | +3.1% | +4.5% |
H_運輸業,郵便業% | 3.8% | 5.4% | 4.7% | +0.9% | -0.7% |
I_卸売業,小売業% | 16.2% | 21.2% | 24.0% | +7.8% | +2.8% |
J_金融業,保険業% | 5.4% | 5.6% | 8.0% | +2.6% | +2.4% |
K_不動産業,物品賃貸業% | 3.6% | 4.2% | 6.4% | +2.8% | +2.2% |
L_学術研究,専門・技術サービス業% | 6.6% | 4.7% | 6.7% | +0.1% | +2.0% |
M_宿泊業,飲食サービス業% | 2.0% | 2.6% | 2.8% | +0.8% | +0.2% |
N_生活関連サービス業,娯楽業% | 1.5% | 1.8% | 1.4% | -0.1% | -0.4% |
O_教育,学習支援業% | 2.1% | 2.7% | 3.1% | +1.0% | +0.4% |
P_医療,福祉% | 21.6% | 14.2% | 9.8% | -11.8% | -4.4% |
Q_複合サービス事業% | 0.7% | 0.8% | 0.4% | -0.3% | -0.4% |
R_サービス業(他に分類されないもの)% | 5.5% | 6.8% | 8.2% | +2.7% | +1.4% |
全国とのギャップ、福岡県とのギャップがそれぞれ絶対値で2以上の産業に色をつけています。
全国から見た、福岡市の産業の特徴
全国の産業構成比とギャップの大きな産業は以下の通り。
全国より比率の高い産業は
- 建設業
- 情報通信
- 卸売・小売
- 金融
- 不動産
- サービス業
全国より比率の低い産業は
- 製造業
- 医療、福祉
福岡県から見た、福岡市の産業の特徴
また、福岡県の産業構成比とギャップの大きな産業は以下の通り。
県より比率の高い産業は
- 情報通信業
- 卸売業・小売業
- 卸売・小売
- 金融
- 不動産
- 学術研究
県より比率の低い産業は
- 製造業
- 医療・福祉
福岡市の産業についての特徴は以下に詳しく書いています。よかったらみてみてください。


まとめ
以上、福岡県と福岡市のデータからみた特徴でした!