山口県の特徴とは?人口データの分析で見た特徴

こんにちは、デジタルボーイです。山口県の人口データについて、分析してみました。

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データ出典

山口県の人口データと人口密度一覧

次は、各都道府県の人口と人口密度のデータです。

都道府県総人口人口密度
(人/km2)
北海道5,224,61466.6
青森県1,237,984128.3
岩手県1,210,53479.2
宮城県2,301,996316.1
秋田県959,50282.4
山形県1,068,027114.6
福島県1,833,152133
茨城県2,867,009470.2
栃木県1,933,146301.7
群馬県1,939,110304.8
埼玉県7,344,7651934
千葉県6,284,4801218.5
東京都14,047,5946402.6
神奈川県9,237,3373823.2
新潟県2,201,272174.9
富山県1,034,814243.6
石川県1,132,526270.5
福井県766,863183
山梨県809,974181.4
長野県2,048,011151
岐阜県1,978,742186.3
静岡県3,633,202467.2
愛知県7,542,4151458
三重県1,770,254306.6
都道府県総人口人口密度
(人/km2)
滋賀県1,413,610351.9
京都府2,578,087559
大阪府8,837,6854638.4
兵庫県5,465,002650.5
奈良県1,324,473358.8
和歌山県922,584195.3
鳥取県553,407157.8
島根県671,126100.1
岡山県1,888,432265.4
広島県2,799,702330.2
山口県1,342,059219.6
徳島県719,559173.5
香川県950,244506.3
愛媛県1,334,841235.2
高知県691,52797.3
福岡県5,135,2141029.8
佐賀県811,442332.5
長崎県1,312,317317.7
熊本県1,738,301234.6
大分県1,123,852177.2
宮崎県1,069,576138.3
鹿児島県1,588,256172.9
沖縄県1,467,480642.9

2020年の国勢調査では、山口県の人口は134万人でした。これは全体の27番目の人口であり、真ん中よりやや下位の順番でした。

また、山口県と同程度の人口の都道府県は、奈良県(132万人)、愛媛県(133万人)、長崎県(131万人)ですね!

山口県が他県よりも数値の高い指標

次は、都道府県データ(2020年国勢調査)の内、山口県が上位10位にランクインしたデータを抽出しました。

山口県が他県よりも数値の高い指標(47都道府県中10位以内の指標)

このデータは、各指標をデータの高い順に並べ、山口県の順位が10位以内の指標になります。

上のデータから、次のように高齢化に関わる指標で、山口県は軒並み高くなっていますね!

  • 平均年齢が高い
  • 65歳以上人口が高い
  • 65歳以上単独世帯比率が高い
  • 夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみ世帯比率が高い

また、職業では次のような就業が多いようです。

  • 鉱業関連
  • 電気・ガス・水道関連
  • 保安職業
  • 輸送・機械運転職業

山口県が他県よりも数値の低い指標

次は、都道府県データ(2020年国勢調査)の内、山口県が37都道府県中38位以下にランクインしたデータを抽出しました。

山口県が他県よりも数値の低い指標(47都道府県中38位以下の指標)

このデータは、各指標をデータの高い順に並べ、山口県の順位が47都道府県中38位以下の指標になります。

上のデータから、次のように若年層(高齢化の逆)に関わる指標では山口県は低くなっていますね!

  • 人口の減少率が高い
  • 64歳以下の人口構成比が少ない
  • 労働力人口が少ない

また、職業では次のような就業が少ないようです。

  • 情報通信産業
  • 金融関連
  • 学術関連
  • 宿泊業・飲食業関連

データから見えてきた、山口県の特徴

以上より、山口県は次のような特徴があると言えます。

高齢化が進んでいる!!

  • 平均年齢が高い: 山口県は全体的に高齢化が進んでおり、平均年齢が高い傾向にあります。
  • 65歳以上人口が高い: 高齢者人口の割合が全国平均よりも高いと考えられます。
  • 65歳以上単独世帯比率が高い: 高齢者が一人暮らしをしている割合が多く、これが高齢化の進行を示しています。
  • 夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみ世帯比率が高い: こちらも高齢者中心の世帯構成を反映しており、高齢夫婦世帯が多いという特徴があります。

就業・労働関する特徴

  • 鉱業関連、電気・ガス・水道関連、保安職業、輸送・機械運転職業が多い: これらの業種は、比較的高齢層が従事している職業分布です。伝統的な産業に従事している人口が多いことを示唆しています。
  • 一方で、若年層向けの職業(情報通信産業、金融関連、学術関連、宿泊業・飲食業など)は少ないとされ、特に若年層が少ないため、産業構造が高齢者に依存している側面があります。

人口動態に関する特徴

  • 人口減少率が高い: 山口県は人口減少が著しい地域であり、特に若年層の流出が進んでいます。
  • 64歳以下の人口構成比が少ない: 若年層の人口が少ないことが、高齢化をさらに進行させている原因となっています。
  • 労働力人口が少ない: 若年層が少ないため、労働力人口も減少傾向にあります。

山口県をまとめると・・・

山口県は、高齢化が進んでおり、特に高齢者が多く、単独世帯や高齢夫婦世帯が目立つ地域です。そのため、伝統的な産業(鉱業、電力関連、輸送業など)に従事する高齢者層が多く、逆に若年層をターゲットとする産業(情報通信、金融、飲食業など)は少ない傾向があります。人口減少も進んでおり、若年層の流出が顕著であることから、将来的に労働力不足や地域活力の低下が懸念されます。

一方で、農業関連の就業者数は多いわけではないようで、典型的な農村地域と言うわけでもありません。つまり、産業構造としては工業やインフラ関連の業種(鉱業、電力・ガス・水道業、輸送業など)が強い地域といえるでしょう。これまUBE(旧宇部興産)、トクヤマ、東ソーなどの工業関係のトップ企業が長年、地域経済を牽引してきた点の現れだと考えられます。このように山口県が工業化の進んだ地域であり、特に電力や輸送といったインフラ産業において重要な役割を果たしていることに起因していると考えられます。

さいごに

以上、山口県の特徴を国勢調査データをもとに分析してみました!

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