SEOにおける内部対策は、検索エンジンだけでなく、訪問者にとっても「分かりやすいサイト」を作るため、めちゃめちゃ、重要な要素です。内部対策がしっかり行われているサイトは、Googleからの評価が上がるだけでなく、訪問者にとってもストレスなく情報にアクセスできる利便性が高いサイトとなります。本記事では、特に「コンテンツ作成時のキーワードの使い方」に焦点を当て、具体的な手法を解説していきます。
コンテンツSEOにおける内部対策についは、とても大切なので、2回に分けてじっくり解説していきます。今回は前半のコンテンツ作成時のキーワードの使い方について解説しますね。
デジタルボーイです。
データサイエンス歴20年以上のおっさんです。中小企業診断士として、データサイエンス、WEBマーケティング、SEOに関するデータ分析、コンサルティングの仕事をしています。自己紹介の詳細はコチラ
SEOにおける内部対策って何?
SEO対策を進める上で、「内部対策」と「外部対策」という用語を耳にすると思います。
SEOにおける内部対策と外部対策
SEOにおける内部対策というのは、自分のWEBサイトの内容を改善して、Googleに「このサイトは価値があるんやで!」と、きちんと認めてもらうための取り組みのことになります。例えるなら、自分の家(WEBサイト)の中をきれいに掃除しておいて、お客さん(Googleのロボット)が来た時に、「お、小綺麗に掃除して、整理整頓しとるみたいやな!」と思ってもらえるようにする対策ですね。
逆に、SEOにおける外部対策は、外部のWEBサイトから自分のWEBサイトへのリンクを貼ってもらうことになります。自分ではなく、他の人に「あそこの家はええ家やで!」とGoogleに推薦してもらうような感じですね!
SEOにおける内部対策
内部対策には、具体的には次のような取り組みがあります。
- 分かりやすい文章でコンテツンを書く(→今回の解説)
- 検索キーワードをコンテンツの中に適切に盛り込む(→今回の解説)
- コンテンツの構成を整える(→今回の解説)
- リンクを貼って、コンテンツの補足説明をしっかりする(→次回の解説)
- コンテンツの理解を助ける画像掲載する(→次回の解説)
- ページの表示速度を改善する(→次回の解説)
- スマートフォンでもコンテンツを見やすくする(→次回の解説)
この内、今回は1〜3について、解説したいと思います!その他については、こちらを参照ください。
内部対策1:分かりやすい文章でコンテンツを書く
最近、ChatGPTなどの生成AIでブログを書く方も増えてきていると思います。ただ、生成AIの文章って、分かりにくいことが多いですよね。
たとえば、ChatGPTに「BtoBのSEO対策について説明して」と質問すると、こんな回答が返ってきました(抜粋)
BtoB SEOとは、企業間取引(BtoB)において、自社の製品やサービスに関心を持つ企業に対して、検索エンジンで自社サイトを上位表示させるための対策です。BtoC(消費者向け)のSEOと異なり、より専門性の高いキーワードや、特定の業界に特化したコンテンツが重要になります。
ChatGPTの回答
間違ってはいないんでしょうけど、なんか、心がこもっていないというか、分かりにくくないですか?ぼくだったら、この文章はこんな感じで伝えます
BtoBというのは、お客さんが企業である企業のビジネスのことを言います。自動車部品工場なんかは製品を企業(メーカー)に納めるので、BtoBビジネスですね!ちなみに、BtoBの対義語が、BtoCで、お客さんがが一般消費者である企業のビジネスになります。スーパーなどの小売店なんかが代表ですね。で、BtoB企業の自社サイトを検索上位表示させるための取り組みをBtoB SEOと言ったりします。
僕のリライトの回答
例えば、生成AIの文章だと、BtoBのことを「企業間取引」といきなり言い切ってしまっていますが、平均的なユーザーがその知識を持っていないと考えるのであれば、もっと分かりやすく噛み砕くべきですよね!
なので、分かりやすいコンテンツを作るコツは、読者であるユーザーを具体的に想定しながら、専門用語はできるだけ、噛み砕いて使うようにするのがコツだと思います!
内部対策2:検索キーワードをコンテンツの中に適切に盛り込む
続いての内部対策といては、キーワードを適切にコンテンツに盛り込むという点です。とは言っても、なかなか分かり裏にくいので、具体的に「梅田 シャツ クリーニング」のキーワードでコンテンツを書きたいとして、解説しますね。次のようにキーワードをコンテンツに盛り込んでみるといいでしょう。
1. タイトルにキーワードを盛り込む
コンテンツのタイトル(専門的にはタイトルタグと言います)は、Google検索の結果に一番大きく表示される箇所です。
この箇所にはしっかりと検索されたいキーワードを盛り込みましょう。
例:「梅田駅0分!最速でシャツをクリーニングに出せます」
実際に「梅田 シャツ クリーニング」で検索した上位20位のサイトのタイトルに含まれるキーワード「クリーニング」の数を調べてみましょう。以下がそのグラフです。
0個から2個で分かれていますね。一般的にはタイトリに含めるキーワードの文字数は1〜2回と言われています。
2. メタディスクリプションにキーワードを盛り込む
検索結果の説明文として表示されるメタディスクリプションにもキーワードを含めます。WordPressなどはプラグインによって設定可能です。
例:「梅田駅から徒歩0分。急ぎのシャツクリーニングに対応。当日仕上げも可能な老舗クリーニング店の技とサービスをご紹介します。」
メタディスクリプションについてはこちらも参照ください
実際に「梅田 シャツ クリーニング」で検索した上位20位のサイトの、メタディスクリプションに含まれるキーワード「クリーニング」の数を調べてみましょう。以下がそのグラフです。
0回から4回くらいに分かれていますね!一般的にも1〜2回くらい盛り込むと言われていますが、データからも概ねその傾向が見られました。
3. 段落の見出し(H2~)にキーワードを盛り込む
分かりやすいコンテンツを作成するには、適切に段落を分ける必要があります。概ね、5〜10くらいの段落が目安となるでしょう。段落には必ず見出しをつけるようにしてください。この見出しを専門的には「ヘッダー」と言い、H2タグと言います。この段落見出しにもキーワードを含めましょう。
例:「梅田駅周辺でシャツクリーニングを依頼するならここ!おすすめ店5選」
こちらは、実際に「梅田 シャツ クリーニング」で検索した上位20位のサイトの、H2の中に含まれるキーワード「クリーニング」の数です。以下がそのグラフです。
0回から6回に分かれていますね。
また、段落の中にも適切に、子見出しをつけるようにしましょう。この場合、小見出し、孫見出しの順にH3タグ、H4タグ〜と対応していきます。ここれ辺もWordPressなど、対応するWEB生成ツールのやり方にそって作りようにしましょう。
例:
H3: 「梅田駅周辺のシャツクリーニング事情」
H4: 「シャツクリーニングの料金相場」
H5: 「当日仕上げが可能なクリーニング店」
見出しのキーワードの盛り込む回数については、何回キーワードを盛り込むというよりも、文章を書く上で自然に盛り込むようにすればいいでしょう。
4. 本文で自然な形でキーワードを盛り込む
キーワードを本文中で自然に使用します。ここで重要なのが、あくまで「自然な形」で盛り込むことです。不自然にキーワードを盛り込みまくったら、Googleからペナルティが来る可能性があるので注意してください。
悪い例(不自然にキーワードを盛り込みまくる)
「梅田駅の周辺には多くのシャツのクリーニング店がありますが、特に梅田駅の周辺でシャツのクリーニングの仕上がりに定評のある、梅田駅周辺のシャツのクリーニング店をご紹介します。ビジネスマンの方々にとって、清潔感あふれるシャツは必須アイテム。梅田駅近くで便利に利用できるシャツのクリーニングサービスは、忙しい毎日の強い味方となる、梅田駅のクリーニング店でしょう。」
良い例(自然にキーワードを盛り込みまくる)
「梅田駅の周辺には多くのクリーニング店がありますが、特にシャツの仕上がりに定評のあるお店をご紹介します。ビジネスマンの方々にとって、清潔感あふれるシャツは必須アイテム。駅近くで便利に利用できるクリーニングサービスは、忙しい毎日の強い味方となるでしょう。」
もちろん、実際に「梅田 シャツ クリーニング」で検索した上位20位のサイトの、文章に含まれるキーワード「クリーニング」の数も調べています。以下がそのグラフです。
0回の表示のものは、ページ参照ができなかったデータなので無視してください。そのため、1回〜98回で分かれていると思っていいでしょう。コンテンツ中のキーワードの数についても、何回キーワードを盛り込むというよりも、文章を書く上で自然に盛り込むようにすればいいでしょう。
5. 画像を適切に使用する。
コンテンツを分かりやすくするために画像は大切!
本を読んでいても、文字ばっかりの書籍は疲れるし、つまんないですよね。コンテンツを作るにあたっても、文章ばかりでなく、ぜひ、画像は取り入れるようにしましょう。目安として、一段落に1つは必ず入れるくらいでいいと思います。
alt属性への適用
また、HTMLの仕組みとして、画像のリンクが破損していて画像が表示できないような場合、代わりとなる文章を表示する仕様があります。この代わりとなる文章のことを「alt属性」と言います。正直、SEOの初心者の場合、コンテンツの内容には注意するのですが、なかなかこのalt属性にまで注意がいかないことがありまね。
でも、Googleは公式で、検索ロボットが画像を検出する際、alt属性を活用していることを述べています(Google検索セントラル)。
「Google が画像を検出してインデックスに登録できるようにする」
Google検索セントラル
このような点もあることから、ぜひ、画像を使った際は、alt属性にも文章を入れるようにしましょう。
ちなみに、WordPressの場合は画像の「代替テキスト」を入力することで、alt属性の設定が可能です。
設定する文字については、写真を端的に表す10〜20文字文字程度の文章でいいでしょう。
例(外観写真について):「梅田駅前のシャツクリーニング店舗外観」
6. URLへの組み込み
可能であれば、URLにもキーワードを含めましょう。
例:「https://www.example.com/umeda-station-shirt-cleaning
内部対策3:コンテンツの構成を考える
おおよその文章数をライバルサイトと比較し決める
次は「梅田駅 シャツ クリーニング」のトップ20サイトのコンテンツの文章量のグラフです。
この内100未満のサイトは、うまくデータが拾えなかったサイトのデータなので無視してください。概ね4000字が平均のようです。文章量については、何文字以上書くというよりは、ライバルサイトと比較しながら文章量を決定すればいいでしょう。
段落ごとに見出しと構成を考える
段落は概ね5〜10程度がいいでしょう。ここら辺は、特にルールなどはないので、その時々で臨機応変に変更して構いません。一段落大体300文字程度と考え、全体の文字数から逆算してもいいでしょう。
また、この際、いきなり本題に入るのではなく、本題の前と後ろに、軽い話題を入れるのもいいと思います。
例えば、導入部分として、自分の経験談、失敗談、記事を書こうと思った同期などを書くなど。
例:「忙しい梅田のビジネスパーソンの皆さん、こんにちは。毎日のお仕事、お疲れ様です。皆さんの中にはこんなこと思ったことないですか?
「梅田駅で降りてすぐにシャツをクリーニングに出せたら…」
「急な会議で、きれいなシャツが今すぐ欲しい!」
〜 略 〜
では、梅田駅周辺のシャツクリーニング事情、詳しく見ていきましょう!」
本題の最後にまとめとして、読者に問いかける内容を書くなど。
例「いかがでしたか?梅田駅周辺には、私たちのビジネスライフを支える素晴らしいシャツクリーニングの匠たちがいることがおわかりいただけたでしょうか。
〜 略 〜
梅田駅周辺のシャツクリーニング、あなたのビジネスライフの強い味方になること間違いなしです。さあ、明日からさっそく利用してみませんか?」
まとめ
いかがでしたか?データに基づいて、コンテンツのSEO対策について述べてみました。次回は後半部分を解説したいと思います。ぜひ、こちらの記事も見てくださいね!