みなさん、こんにちは。デジタルボーイです。今回は、内部リンクの大切さについて、実際のデータに基づいて、解説したいと思います!
SEO対策において、「内部リンク」は、結構、後回しにされがちな要素です。でも、内部リンクはサイト全体の構造を整え、ユーザーが必要な情報にたどり着きやすくするだけでなく、検索エンジンにとってもサイトの内容を理解しやすくする重要な役割を果たします。この記事では、「内部リンクがSEOに与える影響」と「どのように効果的に内部リンクを配置すればよいか」を、データ分析を交えながら具体的に解説していきます!
デジタルボーイです。
データサイエンス歴20年以上のおっさんです。中小企業診断士として、データサイエンス、WEBマーケティング、SEOに関するデータ分析、コンサルティングの仕事をしています。自己紹介の詳細はコチラ
そもそも、内部リンクって何?
SEO対策の一環で、「内部リンク対策」という言葉を聞かれたこともあると思います。これは、内部リンクをしっかり行うことで、SEOにも効果があると言われているからです。
内部リンクって、コレのこと
内部リンクというのは、ずばり、コレのことです。
つまり、自分のサイトへのリンクのことですね。クリックしたら自分のサイトの他ページに飛ぶリンクのことになります。
コレをみた方は
「外部リンクについてはSEOで聞いたことあるけど」
「内部リンクなんかして、意味あんの?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
では、実際に内部リンクって効果があるのか、GoogleのSEOスターターガイドを見てみましょう。
内部リンクで、SEO効果が期待できる?
以下は、GoogleのSEOスターターガイドです。
この記事の中央くらいに「関係のあるリソースにリンクする」という記事があります。
そこでは、次のことが書かれてあり、リンクの重要性についても記載されています。
- 効果的なリンクテキストを記述すること
- 必要に応じてリンクすること
このように、Googleも公式文章で、内部リンクをしっかりと管理することが重要であると書いていますね!
そんな、SEO的にも重要な内部ですが、1記事に一体どれくらいの内部リンクが必要なのでしょうか?データから見てみましょう!
徹底公開!他サイトの内部リンク数はいくつ?
ということで、「1記事に内部リンク数はどれくらい必要?」という疑問に対してですが、残念ながら、GoogleのSEOスターターガイドにも「内部リンクは何個必要です」とは書かれていません。あくまで、その文章に自然な形で、必要なリンクを貼ることが重要なようです。
とはいえ、やっぱり、どれくらい必要なのか、目安が欲しいじゃないですか?
ということで、実際にキーワード「大阪 工務店」で、Google検索上位1〜20位までと、51〜70位までをGoogleのサービス(google custom research)を使ってサイトを抽出し、実際に内部リンクの数をpythonを使ったプログラミングで調べてみました!
次が、キーワード「大阪 工務店」で、Google検索上位1〜20位のサイトの内部リンク数のグラフになります。データの抽出方法はツールを使ったわけではなく、僕がさくっとpythonでプログラミングし抽出したただけなので、参考までに。
続いて、キーワード「大阪 工務店」で、Google検索上位51〜70位のサイトの内部リンク数のグラフになります。
一見して、検索上位51〜70位のサイトの方が内部リンク数は少ないことがわかりますね!
両者を比較した表が以下です。
指標 | 1〜20位 | 51位〜70位 |
---|---|---|
平均 | 53.7 | 14.4 |
標準偏差 | 62.4 | 16.6 |
最小値 | 1 | 0.0 |
25% | 16.0 | 3.0 |
50% | 34.5 | 10.5 |
75% | 72.7 | 19.5 |
最大値 | 257 | 70 |
内部リンクの平均
検索上位20位までの内部リンク数の平均は約53、対して51位〜70位のサイトの内部リンク数は平均で14でした。
データサイエンスによる内部リンクとSEO
今回はキーワード「大阪 工務店」のサイトに絞って分析してみましたが、以下のことが見えてきました!
データ分析で見えてきた内部リンクとSEOの関係
- 検索上位グループと検索下位グループでは記事内の内部リンク数が異なる
- 検索上位グループの方が明らかに内部リンク数が多い(53個vs14個)
- 内部リンク対策をしっかりすることはSEO対策に効果がありそう
ただし、注意が必要なのは、内部リンクを貼りまくれば、それでSEO的に上位に上がるというものでは決してないということです。つまり、因果関係として、内部リンクを増やせばGoogle検索順位が上がるのではなく、検索上位の記事は内部リンクが多いと考えること。言い換えれば、記事の内容を充実すればするほど、その内容が深く、込み入ってくるため、そのための参考として内部リンクが自然と増えてくる、と考える方がSEO的には良いでしょう。
データサイエンス的、内部リンクの対策方法
個人的にはSEO(検索順位を上げる対策)とは、どこまで行ってもの他サイトとの「相対的なもの」だと思っています。確固たる基準にそって記事を書くのではなく、ライバルサイトの記事との相対評価でそのサイトの順位は変動するからです。
そのため、内部リンクについては次のように対策を取るといいでしょう。
内部リンク対策のおすすめステップ
- ステップ1:対象キーワードのライバルサイトを上位○位までリストアップ
- ステップ2:ライバルサイトのおおよその内部リンク数を数えてみる(ざっくりでOK)
- ステップ3:ライバルサイトの記事の品質などを考慮し、記事を書きつつ、内部リンク対策を行う
上の○位というのは、3位とか5位とか10位とかその時の余力でいいでしょう。できれば10位くらいまで調べるのがおすすめです。また、明らかにライバルにならないようなサイト(アマゾンとかYahooとか政府サイトとかランキングサイトとか)は上位サイトから除外し、調査してみてください。
まとめ
以上、実際のデータに基づいて、内部リンクの調査を行ってみました。内部リンクは重要だということはよく耳にすると思いますが、実際にデータに基づいたエビデンスのある主張は、僕もみたことがなかったので、とても新鮮でした。分析し、改めて内部リンクの重要性がわかって、今まで言ってきたことは間違っていないんだということがわかり、なんとなくホッとしました。
ぜひ、皆さんもぜひ、今回のステップを参考に、内部リンクの対策を進めてみてくださいね!