SEOに強いサイトとサイト構成

みなさんこんにちは、デジタルボーイです。現役コンサルタント兼データサイエンティストが「データサイエンスを活用した効果的なSEO対策」というテーマで記事を作成しています。今回は、データサイエンティストの視点から、SEO対策強いサイトとはどんなものなのか、実際のデータに基づき、解説したいと思います。

記事を書いた人

デジタルボーイです。
データサイエンス歴20年以上のおっさんです。中小企業診断士として、データサイエンス、WEBマーケティング、SEOに関するデータ分析、コンサルティングの仕事をしています。自己紹介の詳細はコチラ

データから見た、検索上位表示されているサイトの傾向

僕はSEO対策のコンサル場面で、最初に考えるべきことは、「ターゲットに届くための戦略的なサイト構成とは何か？」という点だと思っています。どんなに優れたコンテンツを作成しても、狙うべきターゲットやキーワードを適切に設定できていなければ、検索結果で上位表示を狙うのは難しいからです。以降は、データサイエンスを駆使し、実際の検索結果データをもとに、SEOに強いサイトの特徴や効果的なキーワード戦略について詳しく解説していきます。

検索上位表示されやすいサイトってどんなサイトでしょうか？きになるところですよね。なので、実際に、キーワード「美容整形」のキーワードで検索した結果が以下の通りです。

「美容整形」の上位30サイトのタイトル

上位30サイトの中のサイト運営者を調べてみると、こんな感じでした。データの取得はGoogle custom search apiというGoogleの検索結果を取得するサービスを使い、取得しています（公式サイト）。

一見すると、全国展開しているかなり規模の大きい整形クリニックが多いです。

「美容整形　仙台」の上位30サイトのタイトル

一方、「美容整形 仙台」とした場合の上位３０サイトの内容は以下の通りです。

当然と言えば、当然ですが、「仙台」というキーワードを使っているクリニックが軒並み上位表示されていますね！

データから見えること

上の２つの検索結果のデータから言えることは、検索ボリュームの大きなキーワード（これをビッグキーワードと言います）の場合、規模の大きな運営事業者が上位を独占しているが、関連ワードで絞り込んだ場合は、中小規模の運営者も十分上位表示されている、という点です。

「こんなの当たり前だ！」と言われるかもしれませんね。でもこれがとても重要なんです。規模の小さい企業や、中小零細企業はまずは、このようにキーワード＋〇〇（この場合「仙台」）でまずは上位表示を目指すことが重要だということが、データからも根拠を持って言えることができました。

検索上位表示されているサイトのページ数の傾向

それでは、さらに、検索上位のサイト構成を確認するため、検索上位表示されているサイトのページ数の傾向を分析してみましょう。

「美容整形」で上位表示されているサイトの総ページ数の傾向

まずは「美容整形」で上位表示されているトップ３０サイトの内、まとめサイト、ポータルサイト、大学等のサイトをのぞいた、美容クリニックに絞った、20サイトのページ数のグラフです。

データでは、総ページ数の中央値はなんと1,455ページでした！（平均1,767ページ、最大10,900ページ、最小50ページ）とんでもない巨大サイトのようですね！かなりのSEO対策を行なっている熾烈な市場であることがわかります。

「美容整形　仙台」で上位表示されているサイトの総ページ数の傾向

一方、「美容整形　仙台」で上位表示されているサイトの総ページ数のグラフは以下の通りです。ちなみに、データはトップ３０サイトの内、まとめサイト、ポータルサイト、大学等のサイトをのぞいた、美容クリニックに絞った、26サイトになります。

データでは、総ページ数の中央値は746ページ、平均1,107ページ、最大2,470ページ、最小10ページでした。一般的なサイトのページ数の感覚からはかなり大きなサイトに見えますが、「美容整形」のトップサイトに比べると、概ね半分程度のページ数で構成されていますね！

ここから次ののことが見えてきました！

全国ビジネスサイトとローカルビジネスサイトのサイト構成の違い

データからみたSEOに強いサイトの構成、結論

サイトの範囲はローカルビジネスで十分な場合

ローカルビジネス（仙台とか、大阪とか、広島市とかエリアを限定できる場合）、競合サイトのページ数はかなり少なくなります。今回の例では美容整形という、ネット上でかなり競争の激しい分野だったのでそれほど小規模のようには見えませんでしたが、分野によってはかなり平均で数十ページといったかなり小規模のサイトが上位を占めているケースも多々あります。

例えば、競合のサイトページから、概ね５０ページを目標とした場合、サイト構成案としては以下のとおりです。

特にブログ記事/SEO記事では、検索上位を狙いたいキーワードに沿った記事を書いてみましょう。競合の状況を確認し、ぜひ、上位表示にチャレンジしてみてください！

サイトで全国展開を考える場合

もし、あなたが全国規模でのサイト運営をされ、対象ワードでも上位検索を目指されたい場合、ぜひ、競合サイトのページ数を調査してみるといいでしょう。調べ方は下で述べていますので、参考にされてください。例えば、競合サイトのページ数が何千ページという場合、単純比較ですが、それと同じだけのページ数とページの品質が必要となります。ご自身で運営されるのか、ライターを雇うのか、また、ライターを雇う場合どれくらいのコストが必要なのか、プランニングは非常に重要です。

仮に総ページ数が５００の場合のサイト構成案については、以下となります。

とにかく、ブログ記事・SEO記事を書きまくることが重要ですね。と言っても、なんでも書けばいいというわけではなく、きちんとSEO対策を行なった読者にとって重要な情報の提供を心がける必要があります。

また、可能であれば、まずはローカルビジネスでの上位表示を狙い、その後全国展開を狙う、という戦略も考えてみてください。

参考：競合サイトのページ数を確認する方法

GoogleのURLバーに「site:https:aaa.com」と入力してくだい。「https:aaa.com」に該当する部分は、それぞれ調べたいサイトのトップページに当たります。次に「ツール」をクリックすると、右端にページの件数が表示されると思います。

まとめ

以上、SEOに強いサイト構成について解説しました。個人的には、まずは、記事数（量）をどんどん増やし、その後に記事の品質（質）を何度もアップデートしていく進め方がいいかなと思っています。

記事とキーワードのプランニングについてはこちらにも書いていますので、参考にしてください。

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