株価データってなに?|基本を解説

こんにちは、デジタルボーイです。普段はクライアントのデータ分析を仕事としています。株分析は専門ではありませんが、趣味で株などの投資分析を行っています。今回は株分析を行うに当たって押さえておきたい基本的な内容についてについて解説したいと思います。

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デジタルボーイです。
データサイエンス歴20年以上のおっさんです。中小企業診断士として、データサイエンス、WEBマーケティング、SEOに関するデータ分析、コンサルティングの仕事をしています。自己紹介の詳細はコチラ

目次

株価の基本用語を知ろう

株価データを見るうえで、まず覚えておきたいのが「始値」「高値」「安値」「終値」「出来高」といった基本的な用語です。これらは1日の株価の動きや、市場の活発さを読み解くための重要な情報です。

株価の基本5要素(用語と意味)

用語読み方意味・役割
始値はじめねその日の最初の取引で成立した株価。1日のスタート地点。
終値おわりねその日の最後の取引で成立した株価。ニュースなどで使われる「今日の株価」。
高値たかね1日の中でついた最も高い価格。投資家の買い意欲が強かった時間帯を示す。
安値やすね1日の中でついた最も安い価格。売り圧力や市場の不安感が強かった場面を示す。
出来高できだかその日に売買された株数の合計。市場の注目度や取引の活発さを示す重要な指標。

一般的に、「今日の株価はいくらだった?」というときに使われるのは、たいてい**終値(おわりね)**のことを指します。ニュースや新聞でも、「日経平均株価は本日○○円で取引を終えました」といったように、終値が使われています。

たとえば、次は日経新聞のWEBサイトに掲載されている日経平均株価ページです。

https://www.nikkei.com/markets/worldidx/chart/nk225

このページにも、「始値」「高値」「安値」「終値」「出来高」の5要素がしっかりと表示されていますね。これらの情報があれば、その日の値動きの全体像をつかむことができます。

ローソク足の見方をマスターしよう

株価の基本5要素(始値・終値・高値・安値・出来高)を理解したら、次に学びたいのが「ローソク足(ろうそくあし)」です。これは、1日の値動きを1本の図形(足)で視覚的に表したチャートで、株価分析では最もよく使われます。

以下は、トヨな自動車の2025年1月から5月までの日ごとのローソク足チャートです。

ローソク足とは?

ローソク足は、以下の4つの価格情報を使って1本の足を描きます。

  • 始値(その日の最初の価格)
  • 終値(その日の最後の価格)
  • 高値(その日で一番高かった価格)
  • 安値(その日で一番安かった価格)

この1本のローソク足で、その日の株価の動きを直感的に把握することができます。

グラフの箱とヒゲの意味

ローソク足は大きく分けて「箱」と「ヒゲ」で構成されます。

部位説明
始値と終値の差。上昇なら白や緑、下落なら黒や赤で表示されるのが一般的。
上ヒゲ高値と実体の上端の差を示す。
下ヒゲ安値と実体の下端の差を示す。

グラフの色の違い〜陽線と陰線

種類始値と終値の関係意味
陽線終値 > 始値その日は株価が上昇したことを示す(投資家の買いが優勢)
陰線終値 < 始値その日は株価が下落したことを示す(売りが優勢)

陽線か陰線かを見るだけでも、その日の市場心理をざっくりつかむことができます。

視覚的なチャート分析の第一歩

ローソク足は、視覚的にトレンドや反転の兆しを読み取るための最も基本的なツールです。1本1本に注目するだけでなく、複数の足の並び(パターン)を読むことで、売買のタイミングを判断することもできます。

分足・日足・週足などの違い

株価チャートには、「○○足(あし)」という言葉がよく出てきます。これは1本のローソク足(または棒グラフ)がどのくらいの時間を表しているかを示すもので、分析の目的に応じて使い分けることが重要です。

分足(1分足・5分足・15分足 など)

  • 1本の足が、1分〜15分などごく短い時間の値動きを表します。
  • 主にデイトレード(その日限りの売買)に使われます。
  • 細かい値動きが見える一方で、ノイズも多く初心者にはやや難易度高めです。

以下はトヨタ自動車の1日分のローソク足を1分足(1分足)で描画したものです。9時から15時までの間で、途中11時半から12時半までは取引のない時間となります。

分足の例

デイトレードなど、1日の中で売買を成立させるような場合はで値動きを見るには、1分、5分、15分、60分など、60分以下でのローソク足を見るケースが多いです。

日足

  • 最も基本的で広く使われるチャート。
  • 1本の足が1営業日の値動きを表します。
  • 株価分析の記事や本でもこの形式が基本になっています。
  • 短期〜中期のトレンドを把握するのに最適です。
日足の例

週足や月足

他にも週足や月足などもよく使われます。

週足は本の足が1週間(月〜金)の値動きを表します。中期〜長期の流れやトレンドラインを確認したいときに便利です。ノイズが少なく、より大局的な判断がしやすくなります。

月足は1本の足が1ヶ月分の値動きを表します。長期投資の視点で、銘柄の安定性や成長性を見たいときに活用されます。大きなトレンドを見るのに向いています。

どれを使えばいい?

  • 短期売買をしたいなら「分足」
  • 日々の値動きを見たいなら「日足」
  • 中長期の流れを掴みたいなら「週足」や「月足」

自分の投資スタイルに合わせて、適切な足種を選ぶことが、分析の第一歩になります。ただし、Pythonを使って分析をする場合、先行研究なども多くの場合「日足」が多いです。といのも、分足は証券会社が提供するチャート上では利用できても、分析ように外部データとして取得することがかなり難しいから、というのもあります。基本的には、一般ユーザーに要る株データ分析は日足で実行すると思ってもらっていいでしょう。

まとめ

以上、株価分析を行うための、超基本的な解説でした。これからPythonを使って株価分析を行うにあたって、ローソク足は基本中の基本になるのでぜひ、マスターしておいてください。それでは、よいデータ分析ライフを!

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