初心者のためのPythonインストール方法(mac編)

みなさんこんにちは、デジタルボーイです。今回はMacOSにPythonをインストールする方法について解説したいと思います。

ここでは、MacのターミナルというMacのOS操作を図のように、コマンドを打ち込むことで操作する方法で、Pythonインストールを行う方法を解説します。

Macのターミナル画面の例

もし、ターミナルからのインストールに不安がある方は、こちら のAnacondaのインストールを実行してください。

また、Windowsへのインストールが必要な場合はこちらを参照ください。

記事を書いた人

デジタルボーイです。
データサイエンス歴20年以上のおっさんです。中小企業診断士として、データサイエンス、WEBマーケティング、SEOに関するデータ分析、コンサルティングの仕事をしています。自己紹介の詳細はコチラ

目次

ターミナルからPythonをインストールすることを悩んでいる場合

もしターミナルからPythonインストールを迷っている方は、以下の観点で考えてみてもいいと思います

Macターミナルからのインストールをおすすめする方(本記事で解説!)

  • データ分析だけでなく、PythonでWebアプリなどのプログラミングもやってみたい方
  • 初回インストールはできるだけ、余計な機能は入れずに、必要に応じて自分でインストールしたい方
  • これまで他言語でシステム開発の経験がある方
  • 経験者向け
  • 最小限の容量でインストールしたい方
  • ターミナル操作で今後操作したい方。

マウス操作で、Anacondaをインストール

  • マウス操作で、インストールを行いたい方
  • 初回インストールで、データサイエンスに必要な主要なパッケージを一緒にインストールしておきたい方
  • データサイエンスやシステム開発のための環境構築の作業に不安のある方、やったことのない方
  • 初心者向け
  • IntelMacの方

ちなみに・・・

Pythonをそのままインストールする方法は概ね数100MB程度でいいですが、公式サイトでは、Anacondaをインストールするには最低、5GB必要とのことです。ハードディスクの空き容量についても注意が必要ですね!

Minimum 5 GB disk space to download and install.

Anaconda公式サイト:https://docs.anaconda.com/free/anaconda/install/index.html

それでは、解説していきましょう!

MacのCPUがIntelか、M1・M2・M3〜か

今回、僕のMac環境はMacBookProのM2チップとなり、インストール手順もこの環境での実施となります。

ちなみに、Macには、現行のM**チップと、旧式チップであるIntelチップがあります。そして、ターミナルを使ったインストールの出力画面やインストール場所が現行チップとIntelチップでは若干異なる箇所があります。

そのため、Intelチップをお使いの場合、適宜、ご自身の環境に読み替えてインストールが必要となります。

特に、インストールしたPyhtonの「PATHを通す」という作業では、現行チップとIntelチップで手順が異なります。もしIntelチップのMacをお使いで、少しでも、ターミナル操作に不安のある方はAnacondaによるインストールで実施してみてください。

お使いのMacがIntelチップか現行チップかを確認するには、画面左上のアップルマーク→このMacについてでこのような画面が出ます。

Macのチップを確認

画面の「チップ」というところを確認してください。

Pythonインストールのためのターミナルの初歩

ここでは、ターミナルという黒い画面で、コマンドを入力することで、Pythonのインストールを行なっていきます。

もし、ターミナルの操作に慣れている方は、この部分は読み飛ばして、次の章にジャンプして下さい。

まずは、アプリケーションからターミナルを開いてください。ちなみに、僕は、なぜかアプリケーションの中にターミナルがありませんでしたが、そのような場合は、「⌘+スペース」でSpotlightを開き、「ターミナル」と入力し、図のような「ターミナル.app」を開いてください。

Spotlightからターミナルを開く

すると、黒い画面が開かれるはずです。

そう、例のあの『黒い画面』です!

ちなみに人によっては『黒い画面』が白など、黒くない場合もあります。黒くなくても『黒い画面』の機能は同じですので、心配しないでくださいね。とは言え、黒い『黒い画面』に憧れている方は、白い『黒い画面』を黒い『黒い画面』に変更してから、インストール作業をやってみてください。

色の変更は次の通り。

左上の「ターミナル」→「設定」→「プロファイル」タブ →「テキスト」タブ→「カラーとエフェクト」の色のボタンを押すことで、変更できます。

ターミナルの色の変更画面


個人的にま、真っ黒よりも、ちょっとグレーくらいの方が見やすい気がするので、僕はそのように変更しています。

このターミナルは、コマンドという命令文を入力することで、Macの操作をするためのアプリケーションになります。

これまでコマンドの入力によるPC操作をしたことのない方にとっては、PC操作をコマンド操作で行うことに、全くメリットを感じないかもしれませんね。

ところで、プログラミングやシステム開発をする際は、何度も同じような操作や繰り返し作業をPCにさせることが多いです。そのような場合、クリック操作でPCを操作すると、同じクリックを何度も何度も繰り返さなくてはならず非常に手間ですし、操作の中で間違いが発生する場合も十分あります。

例えば、ターミナルを使わなければ、あるアプリのインストールは「公式サイトにアクセスし、アプリのインストールファイルをダウンロードし、ダウンロードしたファイルを解凍し、インストールする」というように、ブラウザの操作やインストール画面の操作など、様々なPC操作が必要ですが、ターミナルを使えば、ほぼ一発のコマンド入力で、アプリのインストールが可能です。

ターミナルは慣れるまでに時間がかかると思いますが、慣れれ、確実にターミナルによるインストールの方が楽になると思います。

ここで、いくつか試しに、練習としてコマンドを入力してみましょう。

ターミナルに半角で、pwdと入力(半角でエルとエスを入力)し、エンターを押しててみてください。

pwd

すると、画像のような/(スラッシュ)で区切られた文字が表示されたと思います。

pwdと入力しエンター

これは、現在のディレクトリ(フォルダ)を表しています。図のように、通常はFinderからフォルダの操作をすると思いますが、それをターミナルから見た場合のコマンドになります。

現在のディレクトリ(フォルダ)をFinderから見る

次に、ターミナルに半角で、lsと入力(半角でエルとエスを入力)し、エンターを押しててみてください。

ls

すると、その下にフォルダの一覧が出力されたと思います。

lsと入力しエンター

lsとは、今ターミナルが開かれているフォルダ(/User/matsumotohiroyuki)の下にあるフォルダの一覧
を表示するためのコマンドになります。

確かに、先ほどのFinderに表示されたフォルダと一致していますね!(フォルダ名はFinderでは日本語明記で、ターミナルでは英語表記になっていますが、同じフォルダを指しています)

次に、lsで表示されたフォルダの中のどれでもいいので、cd フォルダ名と入力してみてください。

僕は、次の様に入力しました。

cd Desktop/

すると、僕のターミナルでは下の図のようになりました。

上の例では、cd Desktopにより、

(base) matsumotohiroyuki@matsumotohiroyukinoMacBook-Pro ~ %

から、

(base) matsumotohiroyuki@matsumotohiroyukinoMacBook-Pro Desktop %

に変更されてますね。これは、「現在のディレクトリは、Desktopやで」と教えてくれています。

ちなみに以下のように、cdとだけ打つと

% cd

PCのホームディレクトリに戻ります。

Pythonのバージョンを確認しよう

続いて、Macにインストールされているpythonのバージョンを確認してみましょう。ターミナルで次のようにコマンドを入力してくだい(以降では、ターミナルの入力コードには「%」を先頭に記し、ターミナルの出力には「%」なしで記載し、ターミナルでの入力と出力を区別しています。そのため%はコマンドを意味していないので、「%」は入力しないようにして下さい)

% python3 --version

僕の画面では、以下のようにPython3.9.6と表示されていました。

% python3 --version
Python3.9.6

このようにして、皆さんのターミナルでは各自のPCにインストールされているPythonのバージョンが表示されていると思います。

もしくは、バージョン3のPythonがインストールされていない場合は、

bash command not found: python3

もしくは

zsh command not found: python3

のように、「command not found: python3」と表示されます。これは、ターミナルが「Python3(バージョン3系のPython)なんてコマンドあらへんで」と知らせています。

いずれにしても、Python3が入っていても、入っていなくとも、現行の新しいバージョンのPythonをインストールしたいので、進めていきましょう。ターミナルからPythonやその他のアプリケーションをインストールするにはHomebrewというアプリケーションをインストールしたり管理をしたりするツールを使います。

とりあえず、Homebrewはターミナルで動かすための汎用的なインストーラーくらいに思っていただいて構いません。

Homebrewのインストール

ここでは、Homebrewのインストールについて解説します。Homebrewがすでにインストールされている場合は、ここを読みどばして次の章へ飛んでください。

まずは、Homebrewがインストールされているのかどうか確認するため、ターミナルで次のように入力してください。

% brew --version

僕の画面では次のように表示されました。

このように、入力した結果が、

brew 4.2.4

というように、「brew x.x.x」のように帰ってきた場合は、すでにhomebrewはインストールされています。すでにインストールされている方は、この章は読み飛ばして、次の章にジャンプして下さいね。

一方でもし、

bash: brew: command not found

とか

bash: brew: コマンドが見つかりません

と出力された場合、Homebrewがインストールされていません。以降で、Homebrewのインストールについて解説します。

Homebrewのインストール

これから、Homebrewのインストールをターミナルから実行していきます。ターミナルをこれまで使ったことがあまりない方は、なかなか骨の折れる作業ですが、しっかりと解説しているので、ぜひ、ついてきてください!

まず、Homebrewの日本語公式サイトにアクセスしましょう。

Homebrew
Homebrew The Missing Package Manager for macOS (or Linux).

以下のようなサイトが表示されると思います。

次に、こちらのサイトのトップ下の、Install Homebrewと書いてあるところの下に、以下のような、コードがあると思うので、コピーして下さい。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

(このコードは古い可能性があるので、必ず、公式サイトからコピーするようにしてください。)

このコードをターミナルから実行することで、homebrewのインストールできます。ターミナルで⌘+Cで貼り付けて、Enterキーを押してください。

すると、図のようにパスワードの入力を要求されるのでPCのパスワードを入力してください(Apple IDのパスワードではないので注意して下さい)

すると、以下のように表示されると思います。

図のように、

Press RETURN/ENTER to continue or any other key to abord:

と言う文章が出ていると思います。これは「続行する場合はEnterキーを押せ」の指示なので、Enterキーを押してください。

その後、図の「===> Installation successful!」と出力されていれば、とりあえず、ツールのインストールは
成功です(ターミナルは閉じずにそのままにして置いてください!)

ここで、とりあえずといったのは、この作業でHomebrewのインストールは完了したのですが、実は、ターミナルからHomebrewの操作をするために、あともう一つ、作業が必要です。それが、ターミナルからツールをインストールした際に出てくる「PATHを通す」という作業です。

ところで、「PATHを通す」という手順は、しばしば、ツールをインストールした際に、当たり前のように解説ブログなどで書かれていたりします。そして、僕は正直、コマンド入力を学んだ初めの頃、必死でツールをインストールした後、やっとの思いでインストールした後に、「続いてPATHを通します」と言う手順を解説された瞬間、やることあんのかと、「うえぇ〜〜〜!」と絶叫したことが、幾度となくあります。

そうなんです。僕はかつて、この「PATHを通す」と言う手順に幾度となく悩まされてきました。しかし、今、かつて、僕が若かりし頃、自分自身がうんざりしたこの「PATHを通す」を、こうやって、僕自身が皆さんに「PATHを通す」ことを解説している。。。この行為に対して、僕は自分自身への押さえきれない矛盾と、強烈な罪悪感と、隠しきれない後ろめたさを感じずにはいられません。。。できることなら、いっそ「PATHを通す」を解説することから逃げ出したい。悩みに悩んだ挙句、僕がたどり着いた答えがこれです。それは。。。

悩んでもPATHは通らないので、先に進むことにします。

おさらい:PATHとは?

まずは、デスクトップアプリとそれを開くアイコンの関係でおさらいしましょう。

通常、デスクトップアプリを開く場合、アプリのアイコンをダブルクリックして開きますね。これは、アイコンがアプリ本体と連動しており、アイコンをダブルクリックすることで、アプリ本体が起動する仕組みになっています。

アプリのアイコンのメリットは、アプリを開きたい場合、わざわざアプリがインストールされているフォルダにいちいちFinderをだどって開かなくとも、アイコンからダブルクリックでアプリを開くことが可能な点です。これにより、僕たちはアプリを開く時間が大幅に短縮されていますね。ちなみに、アイコンには対応するアプリがインストールされているフォルダの場所(PATH)が格納されています。

続いて、ターミナルからアプリを開く場合について、考えてみましょう。ここでいうアプリはHomebrewやPythonのような、ターミナルで起動可能なプログラムだと思ってください。

例えば、ターミナルからHomebrewを操作することで、アプリをインストールする際、ターミナルでは、次のようなコマンドを打ちます。

% brew install アプリ名

上記のコマンドの「brew」は「ターミナルでHomebrewアプリを起動するためのコマンドであり、デスクトップアプリのアイコンをダブルクリックする操作に相当するコマンド」と考えることができます。

そして、ターミナルに対して、「『brew』と言うコマンドは、XXXと言うフォルダの中のHomebrewと言うプログラムと連動するんやで〜」と命令するように、コマンドとそれに対応するアプリのインストール場所を対応させる作業を「PATHを通す」という作業と考えるとわかりやすいと思います(こんな言い方をすると、システムを専門にしている方にはぶっ飛ばされると思いますが、要点は得ていると思います)。

では、具体的に、Homebrewの場合、PATHを通すにはどうすればいいのでしょうか?

先程の、Homebrewをインストールしたターミナル画面を確認しましょう。

上図の「===> Next step:」の箇所を見てもらうと次ように記載されていることがわかります。

(略)
==> Next step:
Run this command in your terminal to add Homebrew to your PATH:
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"
(略)

「Run this command in your terminal to add Homebrew to your PATH:」を日本語に訳すと「HomebrewをあんたのPATHに追加すためには、ターミナルでこのコマンドをRUNするんやで」となります。しかもその下の「eval “$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)”」は、PATHを通すためのコマンドです。PATHを通すためのコマンドもそのままコピーすればいい形で、教えてくれているので、とても親切ですね!

なので、「eval “$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)”」の1行をそのまま、コピーして実行しましょう。

% eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

これでPATHが通りました!なんて簡単なんでしょう!こんなに簡単ならクヨクヨ悩まずに、さっさと解説しておけばよかったです。

念のため次のコマンドを打ってみてください。

brew --version

これは、Homebrewのバージョンを確認するためのコマンドです。下図の様にバージョンが出力されていれば、無事、Homebrewはインストールされています。

お疲れ様でした!

MacへのPythonのインストール

それでは、やっとですが、MacにPythonをインストールしていきましょう。

ターミナルに次のコマンドを入力し、HomebrewでPythonをインストールしましょう。

brew install python

上のコマンドにより最新安定版のPythonがインストールされますが、もし、バージョンを指定したい場合は

brew install python@3.11

のように、バージョンも入れてコマンドを入力してください。

これで、次のような画面で出力され、とりあえずインストールは完了します。

ただし、僕たちはまだ、とりあえずインストールを完了しただけです。。。

続いて、ターミナルで以下のコマンドを打ってください。

% brew info python

下図の様に、ターミナルの出力から、インストールしたバージョンが確認できます。

僕の場合はPyhton3.11がインストールされたとのことです。

続いて、ターミナルから次のコマンドを入力し、現在のターミナルに紐付けられたPythonのバージョンを確認してみましょう。

% python --version

僕のMacではPython3.9.6と出ていますね。

実は、この時点では、インストールしたPythonのバージョンとターミナルに関連づけられたPyhtonのバージョンが違うんです

場合によっては、今インストールしたPythonのバージョンが出ている方もいるでしょう。その場合は、

「Pythonのインストールは無事、終了です、お疲れ様でした!」

ただし、運悪く、MacにインストールしたPythonとターミナルで表示したPythonのバージョンが異なる場合は、もう一つ、作業が残っています。

続いて、以降の解説も実行してください。

やはり、PythonのPATHを通さないといけないのか・・・

通常、Homebrewを使い、アプリをインストールすると、Homebrewが勝手にターミナルにパスを通してくれます。

しかし、Phthonの場合、MacにはPythonがプレインストールされており、そのため、新たにPythonをインストールしても、整合性を保つために、PATHは上書きされないようにしています。

そのため、今インストールしたPyhtonを使いたい場合、ターミナルに「『python』と打ったら、今インストールした、こっちの新しいPythonを使ってな〜」と、ターミナルに今インストールしたPythonのPATHを指定する必要があります。(PATHを通すということの簡単な解説については、先述の上の解説を参照してください)

それでは、インストールしたPythonのPATHを通していきましょう。

PATHを通すには、「.zshrc」というファイルに、Pythonがインストールされたフォルダのパスを追加する必要があります。

手順としては、この様な流れです。

  1. ターミナルから、PythonがインストールされたPATHをコピーする。
  2. 「vi」というターミナルからファイを読み書きするツールで、.zshrcファイルを開く
  3. .zshrcファイルにパスを入力する
  4. .zshrcファイルを保存する

それでは、順を追って解説しますね。ちなみに、viというターミナルからファイルに読み書きを行うツールの操作は、かなり癖のあるツールなのですが、しっかりと解説しているので、頑張ってやってみてください!

※Intel macの場合、PATHを通すファイルは「.zshrc」ではなく、「.bash_profile」となりますので、適宜ファイル名を置き換えて、操作してください。

1. ターミナルから、PythonがインストールされたPATHをコピーする

先程も入力しましたが、HomebrewでインストールしたPythonのインストール情報を、以下のコマンドをターミナルで打って、確認してみましょう。

% brew info python

以下のように出力されたと思います。

上記画面の内、中ほどの、次の出力に該当する箇所をターミナルで確認してみてください。

python3-config`, `pip`, `pip3`, etc. pointing to
`python3.11`, `python3.11-config`, `pip3.11` etc., respectively, have been installed into
  /opt/homebrew/opt/python@3.11/libexec/bin

この出力の「/opt/homebrew/opt/python3.11」が、HomebrewによってインストールされたPythonのPATHになります。そのため、ターミナル上で、この部分をコピーしましょう(この部分は各自の環境で異なるので、必ずターミナルからコピーしてください)。

2. 「vi」というターミナルからファイルを読み書きするツールで、.zshrcファイルを開く

次に、今のターミナルを閉じずに、もう一つ、ターミナルを新規で開きましょう。
⌘+Nで今のターミナルを閉じずに、さらに新しくターミナルを開くことができます。

続いて、ターミナル上で、次のように打ってください。

% cd

これは、一番初めに解説しましたが、cdのみを入力すると、PCのホームディレクトリにもどるんでしたね

次に、以下のコマンドを打ってください。

% ls -al

lsは初めに解説しましたが、カレントディレクトリ内のファイルやフォルダをlist表示(「listだからls」と覚えると良い)に表示するコマンドでした。-al は隠しファイルも含めて全てのファイルやフォルダを表示するというオプションです。

.zshrcというファイルがあるか、確認してください(上の図では中程に、「.zshrc」というのがあることが確認できます)。

もしなければ、次のコマンドでファイルを作成します(.zshrcファイルがない人だけ、以下コマンドを実行してください)。

% touch .zshrc

このコマンド(touch)は、ファイルを新規作成すると言うコマンドです。

新たに.zshrcを作成した方も、.zshrcがすでにあった方も以下のコマンドで、.zshrcをターミナルから開きましょう。

% vi .zshrc

3. .zshrcファイルにパスを入力する

viというツールでファイルに入力する場合は、まず、入力モードに切り替える必要があります。
[i]を入力することで、入力モードに切り替わります。下の図のように、ターミナルの一番下に「– INSERT –」と表示されていれば、入力モードに切り替わっています。

次に、パスを入力しましょう。

僕の場合は2行目までに既存のPATHが入力されていたので、図の様に3行目に以下のパスを入力しました。

export PATH="/usr/local/opt/python@3.11/libexec/bin:$PATH"

皆さんは以下のxxxの箇所に、Pythonのインストールされてあるパスを置き換え、入力してください。

export PATH="xxx:$PATH"

4. .zshrcファイルを保存する

入力が終わったら、まず、入力モードから閲覧モードに切り替えます。切り替えは[esc]キーで変わります。ターミナルの一番下が「– INSERT –」から”.zshrc ~~”に変わっていたら閲覧モードに切り替わっています。

次に、保存をします。

保存は、[:][w][q][!]の4つのキーを、順番に入力します。

図のように、左下に「:wq!」と入力されていばOKです。ここで、エンターを押すことで、保存し終了します。

ちなみに、最後のびっくりマーク無しの「:wq」でエンターを押すと、保存なしで終了されます。入力ミスなど、何か間違った場合などは、「:wq」と入力することで、元のファイルに戻るので、安心してください。

続いて、変更した「.zshrcファイル」を再読み込みします。ターミナルから次のコマンドを入力しエンターを押してください(わからなければ、ログオフ・再ログインでもかまいません)。

source ~/.zshrc

以上の処理で、PATHを通せました!

ターミナル上で以下のコマンドを打ってください。

% python3 --version

下図のように、インストールされたバージョンが表示されていたら成功です!

また、人によっては「python3」というコマンドにOSにプリインストールされたものが対応しているため、「python」と入力することで、正しいバージョンが対応していることもあります(僕も何度もPythonのインストール処理を繰り返していると、いつの間にか、「python」が最新バージョンを示していました。。。)。

% python --version

なお、今後、ターミナル場でライブラリをインストールする際は、最新バージョンのpythonを指定することが重要です。例えば、文言「python3」が最新バージョンを示しているのであれば、以下のようにライブラリのインストールもするようにします。

% python3 -m pip install pandas

一方、文言「python」が最新バージョンを示しているのであれば、以下のようにライブラリのインストールもするようにします。

% python -m pip install pandas

ここまでお疲れ様でした!

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